三種のチワワ入り牛丼

全て実体験です

蠢く

僕の部屋全体が蠢いていた。窓に掛かっているカーテンはその大きさを変えながら絶えず僕の眼前にせり出してくる。机の上の積み重ねられた参考書は一冊一冊が不均等に揺れ今にも崩れそうだ。ドアノブが人間の目に見える。絶えず見られているかの様な恐怖。僕は人間の目が怖い。周囲からの視線の様なものでは無く単純に顔のパーツとしての目が怖い。僕がアイドルやアニメキャラといった存在に没頭出来ないのは人間の顔をいやがうえにも見る機会が増えてしまい、いくら美人、可愛い顔であっても画面の中からこちらを凝視されている気がして精神的に疲労してしまうからだ。しかしまだ人間だけなら良かった。最近は目に入る全てのものが怖い。水中毒になりました。